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  1. 神戸市議会 2007-03-16
    開催日:2007-03-16 平成19年空港・新産業に関する特別委員会 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時4分開会) ◯委員長藤原武光) ただいまから,空港・新産業に関する特別委員会を開会いたします。  本日は,去る13日の本会議で当委員会に付託されました請願の審査等のため,お集まりいただいた次第でございます。  本日,新産業に関する審査の予定はありませんので,ご質疑がなければ待機を解除したいと存じますが,いかがでしょうか。  (「なし」の声あり) 2 ◯委員長藤原武光) 特にないようですので,新産業に関する当局の待機を解除いたします。  次に,本日審査いたします請願2件につきましては,紹介議員である井上議員及び紹介議員の代表である松本のり子議員にご出席いただき,請願の趣旨説明を受けたいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 3 ◯委員長藤原武光) また,各請願につきましては,請願者から口頭陳述申出書が提出されておりますので,紹介議員趣旨説明の後,口頭陳述を聴取いたしたいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 4 ◯委員長藤原武光) それでは,さように決定いたします。  次に,本日審査いたします陳情2件につきましては,陳情者から口頭陳述申出書が提出されておりますので,請願の口頭陳述の後に口頭陳述を聴取いたしたいと存じますが,ご異議ございませんか。  (なし) 5 ◯委員長藤原武光) ないようですので,それではさように決定いたします。 (みなと総局) 6 ◯委員長藤原武光) これより,空港に関する請願及び陳情の審査を行います。  最初に,請願第178号について,紹介議員である井上議員より,請願の趣旨説明を願いたいと存じます。  それでは井上議員,発言席へどうぞ。 7 ◯委員外議員(井上 力) 委員長からご指名をいただきました請願第178号神戸空港開港1年に際して説明責任を果たすことを求める請願。新しい神戸をつくる市民の会世話人の中田作成さんから出されました請願について,紹介議員となりました井上 力でございます。紹介議員としての発言をさせていただきます。
     神戸空港開港から丸1年経過をいたしました。今回の定例会は,1年たった神戸空港の現状について,それを検証し,その課題を市民に明らかにすることが1つの課題であったと思います。請願者は,したがって多岐にわたって関西3空港のあり方,需要予測経済波及効果財政計画・環境問題・空域管制問題・船舶海上交通問題など,すべての懸案の課題が一層不透明になっている。これまで神戸市がされてこられました説明どおりになっていないのではないか。新聞の報道を見ましても,市民の皆さん方の感想をお聞きしましても,まことにそのような意見が多数であります。したがって,今回,こういう請願を通して課題を明らかにしよう,改めて市の説明を求めるというのが請願の趣旨であります。  議長がこの請願について,この請願の趣旨からして,本特別委員会に付託することが妥当だと本会議で判断をなさって,この委員会に付託をされました。  ところが,きょう机上に配付をされております資料を拝見いたしましても,当局側からの資料は何も新たなものが出ておりません。島の埋め立てに3,140億円という当初の経費を使ったと。土地を売却すればたしか3,002億円だったと思いますが,収入が入ります。起債の償還は,手堅く見積もって大丈夫です。2,000億円程度の償還が可能であるという見通しをこれまで示してこられました。しかし,半値で,5割引きで割引をする。あるいはベイ・シャトルについても,需要を喚起するための策を講じる。長距離バス等の撤退が相次ぐ中で,神戸側のアクセスについてもいろいろと検討が加えられている。本定例会のさなかに,ちょっと思い出すだけでも,これこれの新しい施策を当局は打ち出してこられました。  この特別委員会に,したがって当然それらをまとめて,現在段階でのこれまでの説明と今日の時点での相違について,新たな施策がこういうふうに打ち出されておりますので,ご安心くださいという説明が当然あってしかるべきでありますが,残念ながら資料は1枚も出されていない模様であります。もちろん口頭でいろいろとお答えをいただくのであろうと思いますが,ぜひ内容のある,中身のある,市民を納得させるに足るご説明をお願いしたいと思います。  経済波及効果について,2万人,3万人,神戸空港ができれば雇用が拡大をいたします。関西圏全体へもそれらの効果は波及をいたします。パンフレットに,かねて着工後もずっと書かれておりましたが,最近の空港のパンフレットには,それらの記載は抜けております。市長が時折,ポートアイランド2期にやってくる企業にお聞きをしますと,空港があることが強みです,空港ができたからポートアイランド2期の土地が売れ始めました,こうおっしゃっておりますが,まちで見ている私たちの風景は──もともと空港とは関係は余りないと思いますけれども,大型のスーパーむさしが撤退をするなど,市民にはやっぱり空港ができたからといって,雇用もふえないし,経済波及効果というものも実感としては全くないではないか。むしろ逆効果の方が目立つのではないのか,こんな意見も出ているところであります。  空港整備を担ってこられたみなと総局が,明快なお答えをしていただき,あるいは必要な調査をしていただいて,きょう請願者が提起をしておりますすべての課題について,明快なお答えをお出しをいただくことを強く求めるところでございます。  請願紹介者としての発言,以上で終わらせていただきます。よろしくご審議をいただきたいと存じます。委員の皆さん,よろしくお願いをいたします。 8 ◯委員長藤原武光) 請願第178号の趣旨説明は終わりました。どうもご苦労さまでした。  次に,請願第179号の紹介議員の代表である松本のり子議員より,請願の趣旨説明を願いたいと存じます。  それでは松本のり子議員,発言席へどうぞ。 9 ◯委員外議員松本のり子) 請願第179号神戸空港の将来について市民の声を聞く住民投票を行うことを求める請願の紹介議員を代表して陳述いたします。  この請願は,開港1年が経過いたしましたが,空港の土地は売却できるめどがないこと,需要予測についても,搭乗率は最低値を更新していること,そしてJALやANAの利用の少ない便が休止される。また,環境や安全問題についても解決されていないことを指摘し,神戸空港の将来を住民投票を行い見直すよう求めるものです。  神戸市は,空港の1年目の乗客数を319万人と見込んでいました。1月末時点では,約259万人,開港後1年の乗客数は270万人程度にとどまることが明らかになりました。搭乗率は,平均で61.3%,1月には52.7%まで落ち込み,5カ月連続減少,12月に続いて最低値を更新いたしました。路線別に見ると,好調と言われる羽田便の平均搭乗率は70.4%ですが,これも1月には59.4%まで低下しています。新潟便は33.4%で,1月には20.4%と落ち込み,利用客数はたったの921人,74人乗りの航空機に平均15人しか乗っていない計算となります。利用者数の低迷から,ANAは新潟・鹿児島便を,JALは熊本・仙台便の休止を決めました。  1年で路線を休止するのは,極めて異例です。各航空会社は,不採算路線の再編と収益が上がる路線への集中を進めています。特にJALは,業績悪化から,国内・国際便で合計11路線の廃止などの路線再編で計130億円の収支改善を図る中期経営計画の最終案を示しています。スカイマークも,営業不振が言われ,今後も搭乗率の低い便など見直しが予想されます。  神戸空港管理収支計画は,開港直後に発表されたもので,初年度は着陸料収入などの収益内に支出を抑え,黒字となるよう計算されています。しかし,神戸空港は便数が30便に制限されているため,現在の27便から30便にふえれば,その後は航空機の大型化が進むことによって,着陸料収入が増加するという計画になっています。しかし,開港から1年で厳しい状況に追い込まれている神戸空港には,このような楽観的な見通しはありません。  矢田市長は,利用者に本当に満足していただけたかどうかがまず第一,収支は黒字基調で推移していると,1月12日の定例会見でこのようにおっしゃいました。需要予測の未達成について,何と無責任な態度でしょうか。土地売却についても,ほとんど売れず,建設費に要した2,000億円以上の借金返済のめどは立っていません。にもかかわらず,新年度予算案を見れば,32億円かけて空港島の埋め立てを進めています。また,関空と神戸空港とを結ぶ船を運航する第三セクターの海上アクセス運営支援にも2億3,700万円も投入しようとしています。同社が運航する船,ベイ・シャトルは120人の定員に平均14人しか乗客は乗っていません。神戸空港に関連したこのようなむだ遣いに,市民から強い批判の声が上がるのは当然のことです。  空港を見直すよう求める本請願は,当然のことで,ぜひ議員各位のご賛同をお願いし,私の陳述を終わります。ありがとうございました。 10 ◯委員長藤原武光) ご苦労さまでした。  請願第179号の趣旨説明は終わりました。どうもご苦労さまでした。  次に,請願第178号について,口頭陳述を聴取いたします。  それでは中田さん,発言席へどうぞ。 11 ◯委員長藤原武光) 陳述におかれては,住所,氏名を明らかにしていただき,内容をご要約の上,5分以内に陳述を終えるようお願いいたします。  それでは中田さん,どうぞ。 12 ◯請願者 ありがとうございます。私は,神戸市灘区赤坂通5丁目4─21に住んでおります,新しい神戸をつくる市民の会の世話人の中田作成と申します。  おはようございます。このお忙しいときに請願・陳情の審査をいただきまして,ありがとうございます。  私たち,いろいろ空特委の傍聴もさせていただきましたけども,きょうは委員様方の4年の会期の中での最後の空特委であると考えられます。そういう点で,ぜひ腕によりをかけて,念にも念を入れられた慎重なご審議をお願いしたいと思います。  さて,神戸空港も開港1年を迎えました。そのことによって,もう決着済みなんだという考え方の方もいらっしゃるかもしれませんけれども,私たち市民の目から見ると,決着済みどころか,神戸空港ほど,もう無理に無理を重ねて開港にこぎつけた空港──こういうことを考えてみれば,まだまだ決着済みとは言えないことは明らかであります。だから,現時点で私たちもそうですし,それから事業者である神戸市側も,やらなければならないことは徹底してチェックをする,検証をする。ここはうまくいってるけれども,ここはうまくいっていない。それはなぜなのかというふうなことを徹底的にチェックしていくことだと思うんです。  朝日新聞は,今の神戸空港をめぐる状況について,薄曇りだと評しましたけれども,私らからすると,薄曇りよりもう少し曇りがきついんじゃないかなという感じであります。  さて,1990年の神戸空港計画発表以来,多岐にわたる課題が指摘されてきました。それがうまく解決されているのか。これがまず検証の第1のテーマであります。僕の請願書の真ん中あたりに書きましたように,多岐にわたる未解決の懸案課題は,開港後の現在においても,やはり積み残しのままであると言わざるを得ないと。例えば,煮詰められないままの関西3空港を今後どうしていくのか。当初予測を下回る需要,先行きの見えない空港の財政計画,空港島周辺で顕著になった海洋環境の悪化。それから,市の方が私たちに下さいました回答書では,市は,潜在需要は十分であるという回答をいただいておりますけれども,やはり過密空域における潜在的な危機状況。だから,片っ方では,潜在需要は十分であると言うけれども,空域管制においては,私たちは潜在的な危機状況が続いていると考えております。  このような未解決課題があらわになってきたか,あるいはそれがずっともう続いている,硬直化している。特に,再来年から起債の償還が始まっていくという,こういう状況を前に,もっともっと具体的な見通しを立てていく責任があると思うんです。  だから,下の方に,今最も求められていることは,設置管理者である神戸市がこうした課題について,率直な現状報告と説得力のある解決見通しを市民に示すことだと。だから率直な現状報告というのは,これは楽天的な見通しじゃなしに,率直に見て,こうなのだということをやはり知らせること。それから市民に対して説得力のある解決見通し,特に土地の売却見通しについては,もっと掘り下げた見通しを示さなければ,市民は納得しないでありましょう。  こういうことで,最後の記のところに書きましたけれども,やはり1年という節目に当たって,関西圏3空港のあり方,需要予測経済波及効果財政計画・環境問題・空域管制問題・船舶海上交通問題など,すべての懸案課題について,総合的にこれらを単体でばらばらに見るんじゃなしに,全体を総合的に見た,そして率直な現状報告と市民がなるほどと言える説得力のある解決見通しを市民に示していただきたい,こういう趣旨の請願であります。  きょうは,時間がたっぷりおありになりそうですから,じっくりとした質疑をぜひお願いしたいと思います。  なお,きょうは請願・陳情少ないので,何だこんなものかと思われるかもしれませんけれども,私の請願は,これは空港問題の全体を総括的に問う請願であります…… 13 ◯委員長藤原武光) 中田さん,時間が参っておりますので,おまとめいただきたいと思います。 14 ◯請願者 そういう点,趣旨をご理解いただきたいと思います。  どうもありがとうございました。 15 ◯委員長藤原武光) 口頭陳述は終わりました。どうもご苦労さまでした。  次に,請願第179号について,口頭陳述を聴取いたします。  それでは小谷さん,発言席へどうぞ。 16 ◯委員長藤原武光) 陳述人におかれては,住所,氏名を明らかにしていただき,内容をご要約の上,5分以内に陳述を終えるようお願いいたします。  それでは小谷さん,どうぞ。 17 ◯請願者 神戸市東灘区田中町3丁目11─1「ストップ神戸空港」東灘の会,小谷正男です。  本日は,神戸空港の将来について,市民の声を聞く住民投票を行うことを求める請願について陳述させていただきます。  市長をはじめ当局が長い目で見てほしいと言ってこられた1年が経過しました。春夏秋冬すべての季節,ゴールデンウイークに閑散時期など,さまざまな状況を過ごしてきたことは,神戸市当局も認めざるを得ないと思います。この1年間は,私たちが訴えてきた問題点が以下のとおり,さまざまな形で具体化した1年だったと思います。  また,神戸市自身やマスコミのアンケートでも,また私たちが街頭で直接聞いてきた声でも,神戸空港の建設が神戸市民の将来を背負った,神戸市民の期待を背負った事業でなかったことがはっきりしてきました。  1つに,利便性の高さの限界は,空港の造成地が開港後も1坪たりとも売却できていないことで証明されました。  また,2つ,需要予測についても,開港1周年,最後の月の1月をして,最低値を更新するという状況で,間違いだったことが証明されました。  また,運営管理収支の問題についても,開港後わずか1年にして全日空は新潟・鹿児島便を,日本航空は熊本・仙台便の廃止を決めました。また,アクセスについては,高速バスの撤退・縮小の動き,あるいは関空との海上アクセスも極端な低迷が進行しています。1年目の管理収支計画については,開港直後に発表されたもので,初年度は着陸収入などの収益内に支出を抑えているために黒字になっています。しかし,現状を見る限り,2年後も黒字が続く情景は全く見えていません。  4つ目に,環境問題についても,市民団体が調査をして,海洋汚染が進んでいることを明らかにしています。また,これは複数のマスコミも取り上げざるを得ない状況になっていることで,影響があることは明らかです。  5つ目に,安全については,神戸空港の出発機が離陸直後に低空飛行を強いられていた問題点を3,000フィートまで上昇可能になるよう国交省が改善を発表しましたが,このことは,市民がずっと警鐘を鳴らしていたことが正しかったことを証明するものでもあります。しかし,このことについて,神戸市は管制管理が国の所管であるとして一切市民の声に耳を傾けませんでした。神戸空港市営空港であり,市民の安全に責任を持つべき行政が市民の声に耳をかさないことが,いかに市民に危険を押しつけていたかの証明でもあります。しかも,なお空港の過密状態は解消されておらず,危険をはらんでいる空港であることは変わりありません。  今述べたことで,直ちに神戸市がとらなくてはならないことが明らかになったと考えます。神戸市長は,開港1周年を前に,空港の評価は可だと思う,需要予測が外れたことはPR不足だと考えています,と発表されました。行政の責任者が,さきに挙げたような状況で可と判断するということは,今後も上記のような市民の安全を切り捨て,2年後に始まる借金の償還にも市税を投入せざるを得ない状況を可とすることだと思います。しかも市長は,神戸空港の1年間を可としながらも,造成地の売却については,まだ値引きをすることを表明しています。かつ運営管理収支にも影響を及ぼさざるを得ない需要喚起,環境・安全,どの問題を取り上げても,全く具体的な解決は示されていません。  また,神戸空港の問題は,神戸空港内だけにとどまっていません。空港埋め立てのために売れない企業団地を開発し,客のいない海上アクセスを再開するなど,多岐にわたっています。財布が違うと言いながら,市の財政が空港関連の赤字の穴埋めに使われることは,だれの目にも明らかではないでしょうか。  財政危機を口実に,高齢者の敬老パスを見直すなど,福祉を削ろうとすることは許されません。神戸空港の存続する限り,解決しない問題点が山積しています。  結論として,最初に申し上げましたように,次のことを請願いたします。1つ,直ちに住民投票を行い,神戸市民の声を聞いて,神戸空港の将来を見直すこと。  最後に,本日の委員会は,今の議員メンバーの方の最後の審議になります。新しい議会に悔いを残さず,誇りを持って次の議会に申し送れる審議をしていただきますよう,委員の皆様にお願いして終わらせていただきます。 18 ◯委員長藤原武光) 口頭陳述を終わりました。どうもご苦労さまでした。  次に,陳情第539号について,口頭陳述を聴取いたします。  それでは橋本さん,発言席へどうぞ。 19 ◯委員長藤原武光) 陳述人におかれては,住所,氏名を明らかにしていただき,内容をご要約の上,5分以内に陳述を終えるようお願いいたします。  それでは橋本さん,どうぞ。 20 ◯陳情者 宝塚市小林5丁目7─7,橋本雅之。  本日,空特委が始まったんですけれども,ちょうど1年ちょっと経過して,きょうの議事録ですか,あれを見せていただいたときに,当局から1年間のまとめでも報告あるのかなと思ってたら,それも全くないという,ちょっと拍子外れな開幕でありました。  それでは,陳情ですけれども,今回,当局が1年間のまとめがなかったんですけれども,一応新聞などでは,土地の安売りすることを,50%でも売ろうやないかとかいう話が出てましたけれども,今公園用地として国に対しては,27万円かで売ってて,それで,結局二重価格になってしまってるんじゃないかと思うんですけれども,それに対してどういうにされるのか。それと予算が出てきました。19年度予算が出てきて,着陸料収入が昨年の1年ぐらい前に出された収支見通しから見ますと,着陸料収入が1億2,000万ですか,これぐらいのやつが予算書では800ぐらいしか上がってなくて,非常にこの見通しが全然ずれてるの,こういうのをどういうふうにされるのか。それもちょっと説明,きょうなかったんで,あれしたいと思います…… 21 ◯委員長藤原武光) 橋本さんに申し上げます。  陳情の内容に沿って,陳述をお願いいたします。 22 ◯陳情者 それで,あと埋め立て始まる前には,地域冷暖房を導入すると言うてたんで,どのような成果が上がっているか説明してください。  以上です。 23 ◯委員長藤原武光) 口頭陳述を終わりました。どうもご苦労さまでした。  次に,陳情第549号について,口頭陳述を聴取いたします。  それでは東條さん,発言席へどうぞ。 24 ◯委員長藤原武光) 陳述人におかれては,住所,氏名を明らかにしていただき,内容をご要約の上,5分以内に陳述を終えるようお願いいたします。  それでは東條さん,どうぞ。 25 ◯陳情者 こんにちは。「ミナト神戸を守る会」といいまして,井上香子さんと私,東條健司の陳情代表者として,神戸市須磨区友が丘7丁目154,東條健司が陳情を申し上げます。  きょうの陳情の趣旨に沿ってということでしたが,初めに,実はきょう,空特用に談合に係る陳情を出していたんですが,残念ながら昨日,総務財政の方で処理されてしまったために,きょう持ち込めなかったことだけ報告させていただきます。その席で,採択・不採択,4対6という際どい差で不採択になりましたが,大変元気をいただきました。  さて,きょう,神戸空港の土地廉価売却の無効を訴えるという陳情でございます。  このたび,神戸市が空港の敷地を5割引きで売り出す,こういう方針を出しました。建設費が安く上がった分を割引に当てるんやということなんですが,これは借金でつくったものが,もし安く上がったならば,真っ先に借金をこそ返済する,借金の返済に充てるべきところ,それをしないでバーゲンの割引の資金に充てるということは,これは借金をして半値割引をするということと等しいことで,到底これまでの経緯を見ていた市民の納得のするところではないことを申し上げたいと思います。  それから,定期借地権制度を導入するということが,一部の新聞では,これをすると土地が次に,定期借地した者が買うという,土地が売れるというような誤った記事を書いている新聞もありましたが,そうではなくて,多分,定期借地ということになれば,これは期限来たら,土地はもう更地にして返すという,そういう契約でありますので,これを一たん始めると,土地は買う気がしなくなる。土地の購買意欲がかえってなくなり,土地が売れなくなる原因であると。例えば,これは平方メートル,月500円と言っているが──500円やったら割と高い方らしいんですけれども──月500円で,平米500円で借りられるということであれば,これは単純に計算しても45年間,500円ずっと払い続けて,やっと買う27万円のお金になるわけです。これは,利子も何も計算しないでの話です。それよりも安く使えるという代物になってしまうわけで,これはまさにポーアイ2期の大失敗をした──建物はどんどん建っている,しかし土地は実際に売れてなくて,定期借地ばかりであるというポーアイ2期の失敗に学んでいない,同じことの繰り返しではないかと考えます。  しかも,その用地が今回見過ごせないのは,小型固定翼機用地について,これも半値で売り出す対象にしているということです。今の小型固定翼機というのは,年間何台という数値が出ていたと思うんですけれども,今も,エプロンの一番端っこのやつを使って,十分に間に合っているような現状なんです。さらに去年の7月でしたか,鳴り物入りで呼び込むということでオープンしました国際ビジネスジェットは,3台しかまだ来ていないというあきれた代物が,これがこの土地売却の対象なんです。3台という数値は,もうちょっとふえてるかもしれませんので,最新情報をまたお聞かせください。  既に,グローバルウイングス社が,神戸を小型機の基地にするんやと言うたんですが,これを嫌って,既に関空に拠点を構えております。用地を半額でもし買うかあるいはもう元値で買えば,周りの土地は全部500円で,何ぼでも定期借款するよと,こういう──新聞で読んだ範囲では,今回の市議会での市長の提案は,こういう内容だったと思います。  周辺の土地を500円で幾らでも買えるという試算を持った見え透いた手口で──この小型機用地は航空法違反の現状であります,やってみるとわかります。すぐにできなくなります。例えば,新たに疑似管制塔を設けて,ここに管制官のOBを雇うというふうなことを考えておられます。また,可動ゲートを設けて,それをいつも開閉させて,飛行機が出入りするというような航空法が予定もしていない新しい空港,違法の空港を運用するよということで,募集した土地が売れるはずもありません。新たに可動ゲートを設けた空港まがいの小型機違法用空港をつくる。これは八尾空港に今ある小型機をこっちへおびき寄せようとするんですが,もうコストが全然違います。八尾は安いから行くんで,この埋立地に小型機を呼び寄せようとしても,全く無理であり,買い手もなく,利用者も来ず,失敗を来すことは明々白々であります。  皆さん,これ以上神戸空港に市民が望まないむだな投機を行わないということ,これは神戸市当局の責務であろうと思います。皆さん,借金をしてつくった土地をさらに借金をして売らなあかんという,お役人商法は,地下鉄海岸線,そして今回のこのベイ・シャトルに見るように,新しい事業を始めて,資金を次々とつぎ込む,赤字になっていく。この循環は,飛行機飛ばすだけでもやっとなのに,さらに赤字の循環は少しでも早く,もはやこれまで…… 26 ◯委員長藤原武光) 東條さんに申し上げます。お時間が来ておりますので,まとめてください。 27 ◯陳情者 了解です。これまでとすべきであります。  そして,この100億円というのは,直ちに借金の返済に充てるか,または空港建設で大分しわ寄せを受けております民間福祉の資金として充当すべきと考えるのが,私たち市民の通常感覚であろうと思います。空港島の安売りは,これまでの空港建設の前提であります,お客は来る,土地は売れるという前提に反し,したがって議会決議は無効であります。  よって,空港建設は現在,違法状態にあるということをどうぞご認識ください。直ちに,安売り計画を撤回すべきことを陳情いたします。どうぞ十分なご審議をよろしくお願いいたします。  以上です。 28 ◯委員長藤原武光) 口頭陳述を終わりました。どうもご苦労さまでした。  以上で,請願及び陳情の口頭陳述は終わりました。  それでは,請願2件,陳情2件について,一括して当局の報告を求めます。山本局長,着席されたままで結構です。 29 ◯山本みなと総局長 それでは,座ってご説明させていただきます。失礼いたします。  それでは,2件の請願と2件の陳情につきましてご説明申し上げます。  まず,請願第178号神戸空港開港1年に際して説明責任を果たすことを求める請願につきましてご説明申し上げます。  関西3空港のあり方につきましては,平成14年12月の国の交通政策審議会航空分科会答申において,関西国際空港は西日本の国際拠点空港であり,関西圏の国内線の拠点空港,大阪国際空港は国内線の基幹空港,神戸空港は神戸市及びその周辺地域の国内航空需要に対応する地方空港と既に整理されており,また,関西三空港懇談会におきましては,関空を核としつつ関西圏の3空港をトータルとして最適運用を図ることが確認されているところでございます。  神戸空港需要予測につきましては,平成14年度に国のガイドラインに沿って最新の社会経済条件と交通手段の利便性も考慮に入れた手法により,精査した妥当なものでございます。  神戸空港は,300万人を超える後背圏人口を有するとともに,アクセス・利便性にもすぐれていることなどから,潜在需要は十分あると考えており,引き続き需要喚起に取り組んでまいります。  経済波及効果につきましては,例えば市内のホテルの稼働率が対前年比で約7%上昇しており,特に市内のあるホテルでは,就航先からの宿泊者数が,対前年比で約32%増になっていると聞いているところでございます。  また,企業誘致につきましては,ポートアイランド第2期等で,空港に近いという立地上のメリットを生かして,進出決定する例がふえているところでございます。神戸空港の開港により,旅客や貨物の新たな流れが生まれており,観光交流や企業誘致の面で着実にその効果があらわれつつあるところでございます。  神戸空港財政計画につきましては,基本的枠組みは変わってございませんが,今回のインセンティブ策につきましては,まず,空港の機能強化につながるという観点から,小型航空機機能用地と総合物流施設用地への進出事業者に対しまして,現行の分譲価格を1平方メートル当たり27万円から5割引きの1平方メートル当たり13万5,000円といたします。また,分譲を基本といたしますが,定期借地との組み合わせによる契約もできることといたします。定期借地につきましては,ポートアイランド第2期の実績も踏まえて,1平方メートル当たりの月額賃料を500円とし,当初4年間の賃料を減額する傾斜減額制度を盛り込みます。  次に,空港利用者や従業者のための利便性を高めるという観点から,ターミナルに隣接する業務施設用地への進出事業者に対しましては,分譲価格を3割引きの1平方メートル当たり18万9,000円とし,定期借地の導入は考えてございません。また,処分緑地に進出する事業者に対しましては,分譲価格の割引は考えておりませんが,空港島の活性化につながるという観点から,事業者の初期投資の軽減を図るため,傾斜減額つきの定期借地との組み合わせによる契約もできることといたします。その上で,19年度早々に事業者の公募に入りたいと考えております。
     これらのインセンティブ策につきましては,19年度からの3年間時限的に実施いたしますが,財政計画でお示ししている空港島の工事費がおおむね100億円削減できると見込んでいることから,その範囲内で行うものでございます。  なお,新交通の借用地につきましては,車両基地の建設にしばらく時間を要することになることから,一時使用としてイベントの開催をはじめ,さまざまな利用を検討し,空港島の活性化につなげていきたいと考えています。また,それ以外の用地におきましても,企業の進出状況や工事の進捗状況を踏まえながら,一時使用を検討していきたいと考えています。  近々のうちにも,必要な項目について,行政手続条例に基づき,意見公募手続を実施した後,正式に決定することといたします。  次に,請願の環境問題でございますが,神戸空港が環境に与える影響につきましては,空港島埋立工事に着手した平成11年度から,神戸市環境影響評価等に関する条例の規定に従い,事後調査を実施し,その結果を公表しております。  このうち,平成11年度から平成14年度の間については,事後調査報告書をレビュー,再評価としてまとめ,関係機関に提出しております。神戸市環境影響評価審査会は,このレビュー書についておおむね予測の範囲であったとしており,また海洋環境への影響につきましては,空港島埋立工事が原因と特定できるものはございません。  管制保安業務につきましては,国の所管でございますが,神戸空港につきましては,開港以来ニアミス等の安全上の重大な問題は発生していないと聞いています。  海上交通への影響につきましては,学識経験者・海事関係者・港湾関係者・関係行政機関等からなる研究会・委員会におきまして,専門的・技術的検討が慎重に行われております。神戸空港につきましては,これらの内容を踏まえて事業を進めてきており,海上交通への問題は生じておりません。引き続き,安全で利便性の高い空港として取り組んでまいります。  続きまして,請願第179号神戸空港の将来について市民の声を聞く住民投票を行うことを求める請願につきまして,ご説明申し上げます。  神戸空港につきましては,計画の当初より市民の代表である市会にお諮りしながら進めた事業であり,平成2年には全会派一致で推進の決議がなされ,以降も着工に向けた予算や飛行場設置許可などの法手続について,順次市会の議決を経ながら進めてきた事業でございます。神戸空港につきましては,神戸経済の発展や雇用の確保,神戸医療産業都市構想などの新たなまちづくりに不可欠な都市基盤であり,既に開港から1年間で約270万人の方々にご利用いただいており,関西圏の新たな玄関口として定着しつつあるところでございます。今後とも利用者の声をお聞きしながら,ニーズの把握に努め,より一層利便性の高い空港となるよう取り組んでまいります。  なお,神戸空港の将来について,市民の声を聞く住民投票を行うことにつきましては,これまでの事業の経緯や着実にあらわれつつある開港効果にかんがみれば,その必要はないと考えております。  続きまして,陳情第539号空港島での地域冷暖房システムの導入現状の説明を求める陳情につきましてご説明申し上げます。  神戸空港におきましては,空港と都心とを結ぶアクセスには,公共交通機関ポートライナーを導入し,利便性の向上と自動車交通の抑制を図るとともに,空港管理用車両には,環境負荷の少ない低公害型車両を導入し,環境保全に努めているところでございます。また,旅客ターミナルビルのエネルギー供給におきましては,熱・電気の供給を同時に行うコージェネレーションシステムを導入しており,これにより,二酸化炭素などの排出ガスの抑制と燃料の節減に努めているところでございます。  神戸空港におきましては,引き続き環境への負荷が少ない,適切なエネルギー供給システムの導入に努めてまいりたいと考えております。  続きまして,陳情第549号空港島の土地廉価売却の無効を訴える陳情につきまして,ご説明申し上げます。  今回のインセンティブ策導入に関する考え方につきましては,請願第178号でご説明したとおりでございます。  なお,今回のインセンティブ策につきましては,財政計画で示している工事費がおおむね100億円削減できると見込んでいることから,その範囲内で行うものであり,平成10年11月の市会決議に反するものではございません。空港島への企業立地が進むことにより,神戸空港の機能強化や,利用促進につながるとともに,新たな雇用の確保,税源の涵養を通じた市財政への貢献など,その効果は大きいものと考えております。引き続き,今回発表したインセンティブ策を活用しながら,エンタープライズプロモーションビューローを中心に,従来にも増して積極的に企業誘致に取り組んでまいります。  以上で,当局の説明を終わらせていただきます。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 30 ◯委員長藤原武光) 当局の報告は終わりました。  これより,質疑を行います。請願2件,陳情2件について,一括して質疑を行いたいと存じます。  それでは,ご質疑はございませんか。 31 ◯理事(赤田勝紀) まず,請願179号に関連してなんですけれども,請願者が1)から5)まで,開港から1年たった神戸空港にかかわる問題で5点指摘がなされていますけども,そこにかかわってなんですが,まず,高速バスについてなんですけども,撤退・縮小となってます。きょう,JRの西日本の高速バスが路線を改正をして,便を改正しまして,神戸空港乗り入れを廃止したということです。新聞にも2月に載りましたけども,この問題について,要するに1年たってJRの高速バスが──淡路から神戸空港へ行くそのバスが撤退をしたということなんですが,新聞記事によりますと,大体1日平均0.3人か0.4人と書いてあったと思うんですけども,極めて少ないということなんです。淡路から神戸空港へいうのは,明石海峡大橋を通っていくわけで,同じ関西圏の中で神戸市及びその周辺のための地方空港としての役割という観点から見て,この撤退というのをいかにお考えなのかということ,これ,まず1つお聞きしたいと思います。  それともう1つ,海上アクセスのこと,書かれてあるんですけども,要するに,関空と神戸空港島とを結んでいる船が,どれだけ利用者のために役に立っているかということ,それから神戸空港自身が,神戸空港から逆に全国へどういう人たちが利用しているのかということで,ちょっと疑問感じるんですけども。例えば,関空から海上アクセスをご利用されて,そして神戸空港を利用して他都市へ行く,利用された方というのは,この1年間でどれだけおられるのかということは,何人かという人数は今,お答えできるでしょうか。  ちょっとこの2点,まずお聞きをしたいということです。  それから,これ,陳情も一括ですか。 32 ◯委員長藤原武光) 一括です。 33 ◯理事(赤田勝紀) 一括ですか。そしたら,陳情についてなんですけども,素朴な疑問なんですけどね,この陳情549号の土地の5割引きの問題なんですが,これ,5割に差し引いたとして,仮に,そこに小型の航空機の機能用地それから総合物流施設用地ですか,5割引きで仮にその企業が来たとしても,また3年たてば元に戻るというルールでしたかね。ならばですよ,その企業が来ても,そういう契約がとれない企業からすれば,非常に不公平なことになるわけであって,そういうことを土地の買い手の企業さんが納得するでしょうか,ちょっとそれ,疑問に感じるんですけど,ちょっとその辺,この3点お願いします。 34 ◯山本みなと総局長 私の方から,神戸空港と関空との乗り継ぎと,それと5割引きの件をお答え申し上げまして,高速バスはちょっと部課長からお答えしたいと思います。  海上アクセスにつきましては,どれだけの利用者で神戸空港と乗り継ぎがあるかということでございますけれども,海上アクセスそのものは,基本的には関空の国際線利用者を我々は中心に考えております。その形態として,4月以降なくなりますけど,新潟・仙台とか,関西国際空港に便がないという形で,それの乗り継ぎ客も一定いるという想定のもとに,事業を開始したわけでございますけれども,具体的な数字と申しますと,現在のところ,ちょっとつかんでないというのが現状でございます。  要するに,現在のところ,このベイ・シャトルにつきましては,やはり利便性のPRとか,開始したときのPR,あるいは安さのPRと,そういったものを中心に行っておりまして,3月17日から駐車場の無料化とか,あるいは無料ポーターサービスとか,あるいは代替バスとか,そういったもののPRをやっているところでございます。  ただ,ご指摘の点につきまして,我々も今後,ターゲットを絞った広報活動等をやっていく必要があるということでございますので,大まかには中国以西が大体利用者が多いんではないかという思いを持っておりますけれども,その辺を重点的にPRするとともに,そのあたりの調査につきまして,何かサンプリング調査でもできないか,一度検討してみたいと思っております。  それから,5割引きでございますけれども,開港から神戸空港につきましては1年が経過しまして,あらゆる分野で神戸空港の認知度というものが上がってきておりまして,空港島への進出への問い合わせといったものも増加するなど,前向きに検討している企業が多くなっているというのが現状でございます。この機をとらまえて,空港機能の強化や空港島の活性化につながる事業所に対しまして,進出しやすい環境を整えるというための時限的なインセンティブ策といったものを導入したいと考えております。  ご承知のとおり,空港島への企業立地が進めば,新たな雇用の場の創出,あるいはその税源の涵養といった市財政への貢献など,波及効果は大きいと考えておりまして,その効果を早期に発揮させたいと思っております。  パイロット的な事業者に進出していただくということが,今後の企業集積を加速させるということになると思っておりますので,私どもとしては3年間の時限的な措置という形で,このインセンティブ策を考えておるというところでございます。  以上です。 35 ◯後藤みなと総局参事 私から,淡路のJR系のバスの撤退,それについてどう受けとめているかというところについてご説明申し上げたいと思います。  現在,開港以来淡路方面からのバス路線につきましては,大きく2系統のバス事業者さんに運行してきていただきました。1つは,ご指摘がございました,本日で残念ながら休止になっております西日本JR系・本四海峡バスが共同運行をされておりました便でございまして,これが24便ございました。継続して運行していただく系統もございまして,これは神姫バス・淡路交通さんの方で共同運行していただく便,これが継続して28便運行をしていただくということになってございます。  今回,JR系の2社の共同運行便が休止に至った経緯をいろいろご利用者とか,事業者さんのお声を聞いておりましたところ,1つには,JR系のこのバスにつきましては,淡路から舞子高速を通って,三宮まで来ますと,三宮から一たん新神戸の新幹線の駅に立ち寄られる。これがもともとの終点駅でございました──起終点でございました。それを神戸空港まで延ばしていたというような経路でなってございまして,三宮に来てから,一たん新神戸へ迂回するような経路というようなことがございまして,非常に時間がかかって,ご利用のお客様も中には三宮まで来られて,あとポートライナーに乗りかえるお客様もいらっしゃるというような事情もあったというふうに聞いております。  一方,神姫バス・淡路交通さんに共同運行していただいているバスにつきましては,新幹線の駅というところへは立ち寄られずに,洲本から三宮へ来られて,そのまま神戸空港に来ていただくと,このルートが一応継続して残るということでございます。  どう受けとめてるかということについては,残念でございますが,今後バスの利用の活性化に向けまして,兵庫県バス協会を事務局に組織いただいております運営協議会とともに,バス路線のPRを徹底して,地域とか空港現場で進めてまいりたいと思っております。  以上でございます。 36 ◯理事(赤田勝紀) 要するに,経路の問題と言われましたけれども,企業からすれば,わざわざ神戸空港まで直行させるだけの必要というか,それが魅力がないということを言ってるんではないかというふうに思うんです。  それで,もう1つは,そらもういいですけども──あと海上アクセスなんですけども,先ほど局長から,海上アクセスはやっぱり関空の国際線の利用者のためだというふうに言われましたけれども,それはそうでしょう。まあ言うたら,神戸空港の船着場から海上アクセス利用する人が,神戸空港を利用するはずありませんから,そうなれば──それはいいとして,ただ,これで,今調査されてないというのはいいんですけども,もともと神戸空港から,また神戸空港を利用する人たちが,また全国へと,ほかの地域へ行く利用者の数も,全然把握してないというならば,海上アクセスを利用してる人の乗客のアンケートの調査をする予定があるのかどうかということ,そこをちょっと教えてください。お聞きしたいと思います。  それから,土地の売却の問題なんですけども,これはパイロット的に企業を誘致をするということ,促進すると言いましたけども,私は最初の質問のときに,それならば,そういうことで契約する企業が仮に生まれたとしても,それはかなり限定された期間で,しかも企業も特定されるわけですから,ほかの企業はまた平米27万円で契約せなあかんということでしょう。そういうことで,本当に企業が乗ってくるかどうかということは,市民に対して説明がつかないと思うし,もし本当に問い合わせが,今現にたくさん来てるというならば,わざわざ安売りする必要なんかはないんじゃないですか。 37 ◯山本みなと総局長 私,海上アクセスが関空の国際線の利用者のためだけだというふうなことは申し上げておりません。海上アクセスの利用者が,関空の国際線の利用者が多いだろうという思いは持っておると。その中で,乗り継ぎ客について,もう神戸空港と関空との乗り継ぎ客,これは連携ですから,一定数あるだろう。その場合に想定されるのが,関空にない路線という形で,現在であれば新潟とか仙台,そこから神戸空港へ来て,アクセスを使って関空へ行かれるという方もいらっしゃるんではないか。ただ,具体的な数字については,今のところ,つかんでないという形でございまして。アンケート調査をやるのかということですけれども,利用促進のPRも兼ねて,近々海上アクセス利用促進協議会──これは関空会社・兵庫県・商工会議所・旅行代理店も入ってもらって,そういう利用促進協議会をつくりますので,その中でサンプル調査など,何かできないかという形で,お知恵を拝借しながら検討していきたいと思っております。  それと,インセンティブ策で,要するに前向きの企業が多いのなら,インセンティブ策は要らないのではないかというご質問でございますけれども,出たいという企業はいらっしゃるという形で,我々もこれまでお話はしてきておると。その中で,やっぱり企業ニーズに柔軟に対応していって,やはり企業に踏み切っていただきたいという思いを持ってますので,その意味からのインセンティブ策を考えておるということでございます。これは既にポートアイランド2期とか,複合で分譲促進制度といったものを設けて,進出に弾みがついておるということでございますので,私どもとしましては,100億という事業費が減になるというものと,3年間という期限をつけて,その範囲の中でインセンティブ策をつくり上げたということでございます。  以上です。 38 ◯理事(赤田勝紀) 今の答弁聞いていますと,要するにそういう,申し込んでくる企業があると。その取引の中で,企業の求めに応じて土地の値段を5割引きなり,3割引きなり,定借にするというふうな,何かそういう取引があるようなことが,経過があるのかなというふうにも聞こえるんですけども,その辺がいかがなんかということと。それから,先ほど陳情者からありましたように,本当に市の財政の答弁をされましたけども,一般市民の感覚からすれば,この事業費でですか,100億円のお金があるならば,今の市民の生活の実態考えたら,それこそ市の財政が大変やということで,いろいろみんな心配している中で,そういうことに使うという姿勢を示すことが大事やないかと思うんですけど,その辺はちょっと考え方を,どうですか。 39 ◯山本みなと総局長 企業のニーズに柔軟に対応するということでございますけれども,我々としましては,何回も申し上げてますように,それが空港機能の強化や空港島の活性化につながるという観点も踏まえていると。それと,処分緑地につきましては,そういう割引制度を適用しないという──かなりどう言うんですか,ニーズに対応した中でも,我々の考えも打ち出した中でのインセンティブ策であるということで,ご理解いただきたいと思います。  それと,100億あるのなら借金返せということですけども,ちょっと勘違いをされているんではないかと思いますけど,これはあくまで事業費が減少したということでございますので,要回収額──つまり必要な財源が,要するに減少するということでご理解を賜りたいと思います。事業費と資金とは,別次元の話でございまして,事業費の削減によりまして100億円の資金が発生するというものではございませんので,事業費100億円程度減少したということは,回収する額が100億円減少できるということでございますので,そのあたりについては,ご理解賜りたいと思います。  以上です。 40 ◯理事(赤田勝紀) 100億円程度いうのは,たしか留保資金やと思うんですがね,違うんかね。まあいいです。  それで,要するにご答弁聞いてて感じるのは,請願の中で住民投票を求めることの請願ありましたけども,その必要はないと言われました。しかし,言うたら大切な市民のお金を使って,これで土地をつくって,そのもとで今,2年先から2,000億円近くの借金を返済していかなあかんというところまで来ているわけで,この土地利用のあり方についても,これは市民の声をしっかり聞くということが大事であって,土地を安売りして,そして企業の誘致を進めるためにインセンティブ先にありきという考え方自体が,これ,もう市民不在のそういう──何と言うんですか,促進策としか言いようがないんじゃないかというふうに思うんですよ。  住民投票とか市民アンケートというのは,例えばかつて,何か──一応本で読んだ知識しかわかりませんけども,1970年代に神戸空港をつくるべきかどうかということで,市民からもアンケートをとって,そのときに反対の意見が多数やったということをある本で読みましたけど,そういう時代経過もあるわけで,神戸市としては,せめて市民の声をしっかり受けとめるという,その姿勢を傍聴者にも市民にもお示しすることできませんか。 41 ◯山本みなと総局長 神戸空港の土地利用計画ですけれども,埋立免許のときに議決もいただいておりますので,神戸市が勝手に決めたということではないと思います。  それと,市民の声をしっかり聞けということでございますけれども,これはもう当然のことでございまして,私ども市民の声は十分聞いておりますし,また議会の方でいろいろとご審査もいただいているということでございます。行政手続条例はじめコンプライアンス関係で,これからきちっと対応していくと,これまでもやっておりますけれども,その思いは持っておりますので,誤解のないように,よろしくお願いします。 42 ◯理事(赤田勝紀) まとめますけども,聞くいうことと聞こえてるの,違いますからね。  要するに,お金が流れてるんだから,だからその利用のあり方,神戸空港については,そらもう2回にわたって──’98年,’99年でしたか,30万人,20万人と住民投票の運動もありました。そういうことも踏まえて,そういう思いでもって,きょうも傍聴者は駆けつけてこられたと思うんです。ですから,この問題については,請願も陳情もほぼ同じ思いを皆さん持っておられると思うんですけども,聞いてますと言うならば,具体的な対応を真摯に受けとめて行うということが必要だと思うんです。  それと,先ほどちょっと淡路をつなぐバスのこともひっかけて話しましたけども,要するに同じ兵庫県民が,神戸空港に行かないということを1つ示したことではないかと思うんです。海上アクセスについても同様で,本当にこれ,2億3,700万円もの補助金を使うということのむだ遣いについては,市民が本当に怒っているんだということを,市は受けとめていただきたいと思います。  以上です。 43 ◯委員(あわはら富夫) 請願第178号に関係して,ちょっと幾つかお聞きをしたいと思います。  これ,毎回毎回聞いてるんですが,空港島のたしか埋立免許が,平成19年だったと思うんですけれども,免許の終わりがですね。今年度で事業終結ということにしないといけないというふうに思うんですけれども,いつも上から見ておると,本当に事業終結するのかなというふうな気がするんですが,その埋立免許上で言うと,どういう状態になったら,一応埋立免許としての手続上の造成事業が終わったというふうに判断されるのか。要するに全部──どの時点なのかというのは,いつもよくわからないので,その最終事業終結というのがいつになるのか。もう今年度ということになると思うんですが,その辺をちょっとお聞かせをいただきたい。  それと,100億円圧縮したというのは,もう2年ぐらい前からずっと聞いてまして,最終的な造成事業費──今年度予算でほぼ終わりだというふうに思うんですけれども,その今年度予算の部分をプラスすれば,それで最終的な造成事業費というふうになるのかどうか。造成事業というのは,単に埋立免許の部分を確認しただけでというんじゃなくて,まだ造成している事業というのは当然あるんだろうとは思うんですけれども,その辺,どんな考え方なのか,ちょっとお聞かせをいただきたいと思います。  それと,平成10年の──この請願との関係になるんですけれども,空港財政計画でずっと事業の進捗と見比べて,実際の計画の数字と実際の数字というものを手書きで入れていただいて,ホームページでずっと掲載していただいておるんですが,それは非常に私たちもずっと質問してきて,ああいうふうに整理していただくと,非常に助かってるんですけれども。ただ,あれはたしか平成18年で計画上は終わりということになると思うんですけど,平成19年からあの計画図,あれはどういうふうになっていくのか。一応,まだ継続していくわけですから,当然平成19年,20年というふうになるのかどうか。あの財政計画と事業の進捗というものの整理というのはどうなのか。ちょっとこれをお聞かせいただきたいと思います。  それと一緒に,管理収支,これも昨年長期計画で発表されたんですけれども,もう既にことしの予算が発表されて,かなりあの計画と予算が違うと,沖縄便の問題もあったり,もう既に変わってるわけですよね。それで,あれも変わってるわけですから,あれも同じように計画と現実がどうなのかというのは,やっぱりちゃんと対比していただかないといけないというふうに思うんですけれども,それもそういう工夫をしていただけるのかどうか。  ひとつの空港事業全体として出てくると,どれを私たち抽出して,それを見ていったらいいのかというのが非常にわかりにくいので。それも管理収支,昨年発表されたものと現状との──これで2年目になるわけですから,それとは大分乖離しているというふうに思いますので,それもちゃんとそういうふうに対比していくような工夫,市民説明ということを求めている請願ですので,そういうことをちゃんとしていただけるのかどうか。  あと,その100億円の範囲での値引きの関係なんですけれども,この82.6ヘクタールが民間に売却する予定の土地ということになっていると思うんですが,そのうち──前回聞いたときには,40ヘクタール,40.少しは売却できる状態にあるんやというふうな説明受けたんですけれども,この82.6ヘクタールのうち,今回のそういう幾つかの利用促進策で,この82.6ヘクタールの部分で言うと,どれぐらいのヘクタールが対象になっているのか。たしか本会議で説明あったような気もするんですけれども,それ,ちょっとこの際ですので,82.6ヘクタールのうちの対象は,どれぐらいの広さなのかということをお聞きをしておきたいと思います。  それと,もう1点は,100億円の範囲で値引きをするということになるわけですけれども,私たちの常識で言うと,当然,一たん値引きをすると,売買実例というか,土地はどこでもそうですけども,民間であれば,当然土地が,例えば三宮のセンター街の入り口が,1坪500万円で売れた。ところが,2年後にそれが300万円で売れたというと,この300万円というのが1つの売買実例になって,土地評価ということで,それが固定していくというふうに,僕ら普通で考えたらそうなんです。ところが,これ,神戸市が造成した土地ではあっても,この世の中とは無関係に存在しているわけではないわけですから,一たん5割引きにすると,当然その5割引きをまた元へ戻せるんじゃなくて,やっぱり5割で売っていかないと,土地の売買というものは,本来成り立っていかんのと違うかなと,今の社会ですよ。これはもう社会主義の社会であれば別ですけれども,資本主義という社会の中で,土地を売買しているわけですから,当然その売買実例というものと,この5割引きというものをどういうふうに整理されるのか,ちょっとこれ,お聞きをしておきたいと思います。  それと,主要路線──今度は路線の関係なんですけれども,いわゆる地方ローカル路線と言われる部分が,鹿児島だとか仙台だとか新潟便が休止になるというふうな状態ですけれども,それで札幌便だとか,それから沖縄便とかにシフトしたと。確かにシフトすれば飛行機も大型化しますから,着陸料もふえるというのはよくわかるんですけれども,ある新聞でこういう書き方されていて,いわゆる関空や伊丹が中心的に今飛ばしている路線だと。そういう路線に,逆に主要路線に,神戸空港からその路線にシフトしていくということになると,いわゆる3空港での分担論というものに,それ自体がまた影響を与えるということになっていくんではないかなというふうな報道がなされてたんですが,そういうことがあるのかどうか。当然,JALだとかANAだとかというところは,自分らで決めてるわけですから,そういう調整をされているのかどうかわかりませんけれども,その辺の主要路線へ,例えば路線変更していくということが,逆にその3空港の分担論というものに,また影響を与えるというふうなことにならないのかどうか,その辺をお聞きをしておきたいと思います。  以上。 44 ◯山本みなと総局長 多岐にわたっておりますので,私から数点お答えさせていただいて,あと最後に課長からお答えさせていただきたいと思います。  確かに,埋免に関しましては,19年秋ということになっておりまして,今建設残土・しゅんせつ土砂等で埋め立てるわけでございますけれども,19年秋までに,例の先生ご承知の池が埋まらなければ,ちょっと延長というようなことで,埋め立て期間の延長といったことも考える必要があるのかなと,現在ちょっと思っております。  それと,財政計画で──進捗状況で,18年度で終わりだということでございますけれども,これ,前も先生のご質問に対して,決算値と予算値とは続けていきたいということでございますので,どういった形であの図がなるのか,スペースも限られておりますけれども,何らかの方法でそれは明示をしていきたいと思っております。  それと,管理収支についても同様にやるべきではないかということでございますけれども,これは私どもも新年度からそういった形で記載していくのかなということを考えておるところでございますので,わかりやすい形で──手書きがいいのかどうかはちょっとわかりませんが,記載はしていきたいと思います。  それと,82.6ヘクタールのうち,どのぐらいが対象になるのかということでございますけど,ちょっと40ヘクタールというのは──私多分,ターミナル用地とか,そういった駐車場用地とか入れたものかもわかりません。私の思いとしましては,割引分譲を行う対象エリアは,既に竣工している関連用地で,25ヘクタールが対象になると思います。ただ,その中で,要するに3年間の期限と100億という枠の中で,どうなるかということだと思っております。  それと,5割引きで売ったら5割引きが額になるんではないかということでございますけれども,ポートアイランド2期も3割引き,最大5割引きというのをやっとるんですけれども,やっぱり企業が張りつくによって地価が上がってくるという状況も出てますので,ずっと5割引きで売らないかんということはないと思います。あくまでも基本的には不動審価格を下回らないということでございますので,私どもとしては,3年間はそれでやると。その後,企業を張りつけて土地の価値を上げていきたいというように考えております。  以上でございます。 45 ◯山野みなと総局参与 3空港の路線構成が神戸空港の場合に,札幌・沖縄のような長距離路線にシフトしてくると,このことが3空港の問題に,またはね返るんではないかというようなご趣旨だろうと思います。交通政策審議会航空分科会,平成14年度にそういったことで関空・伊丹・神戸ということで,それぞれの役割分担とその有機的な連携というのが交通整理されてございます。  今回の路線再編につきましては,特に伊丹の騒音問題に起因いたしまして,長距離路線──これは大型機が札幌・沖縄に飛んでおるわけでございますので,路線再編の中で,特に関空にシフトしていってるというような状況でございます。  そういうことで,神戸については,あくまでも神戸都市圏の航空需要に対するものということでございまして,エアラインの方の判断で,神戸空港に対してどういうふうな路線構成にしていくかということでのお考えだろうと思います。  ちなみに,この1年間,この長距離路線につきまして見ますと,3空港のトータルの旅客数が7%伸びてございます。したがいまして,神戸空港がどっかの空港の需要を引っ張ってくるということではなくて,やはり全体としての需要喚起につながっておるということでございまして,神戸空港につきましては,引き続き国内航空需要に対応する地方空港で,関西・大阪との適切な役割分担のもとに,今後も関西圏の全体の発展に寄与してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 46 ◯山本みなと総局長 済みません。1つ答弁漏れがございまして,申しわけございません。  最終的な造成費はどうなるのかということでございますけれども,例の財政計画では,工事費は2,482億という形になっておりまして,17年度までで2,246億という形で,財政計画とすると236億ぐらいの差があるということでございますが,18年度予算を入れますと2,280億という形で,202億ぐらいの差があるという形で,これもう92%の執行見込みでございまして。あと,先ほど先生の埋め立てとの関係がございましたですけれども,埋め立てがちょっと延びたとしても100億程度の工事費ということになりますので,我々としては100億は節減できたという形で思っております。  以上です。 47 ◯委員(あわはら富夫) 結局──ちょっともう1回確認しますけれども,要するに埋め立ての最終的な終結というのは,どうもやっぱり平成19年の秋では難しいということで。そうすると埋立免許手続上で言うと,埋立免許の手続を延長すると,この延長手続というのはそう簡単に──ちょっと僕らは専門的じゃないんでわからないんですけれども,普通やっぱり埋め立ての期日を決めて,それまで一生懸命埋め立てをすると,公有水面の埋め立てですから。ところが埋め立てが,その期日には埋め立てができないとなれば,その延長手続というのは,簡単にできるものなんですか。それはちょっと,どういう手続になるのかというのを,ちょっとお聞かせいただきたいのと,どれぐらい延長を見込んでいるのかと,その延長手続をね。埋め立ての延長手続をどれぐらい見込んでいるのかというのをちょっとお聞かせいただきたい。  それと,先ほど言われた82.6ヘクタールの土地のうちの25ヘクタールがその対象だというふうに言われたんですけれども,その25ヘクタールのうち,言われた5割引きで処分をするという方向で検討してるというのは,そのうちどれぐらいになるのかと。ただ,同じ場所を定期借地とか,ちょっとこの方法でもいけるんやみたいな言い方されてたんですけれども,その辺の割り振りですね,25ヘクタールの。緑地の場合は──緑地ちょっと今資料ないんで,何ヘクタールか,ちょっとわからないんですけれども,緑地の全体を考えてるのかどうなのか。多分緑地,あれかなり広かったん違うかなというふうに思いますので,その辺の割り振りをどういうふうに考えているのか。  私が前,全体を5割引きにすると,どれぐらいかなと,たしか1,000億ぐらい事業費──売却不足と,金額で言うと1,000億ぐらいたしかマイナスになったと思うんです。3割引きで売ると,82.6ヘクタールで言うと,たしか500億近くぐらいマイナスになるというふうな計算だったんですが。100億というふうになると,その25ヘクタール全体で言うと,かなりこれもわかりづらいので,その割り振りをどういうふうに考えておられるのかというのを,ちょっとお聞かせをいただきたいと思います。  それと,平成10年の空港財政計画については,18年,19年と出していくんだというふうに言われたんですけれども,今この5割引き方針というのを1つ出しましたよね。そうなると,私たちが一番今注目しているのは,2009年からたしか5~6年かけて返済をしていかなあかんと,返済見通しね。毎年毎年返済金額が出てくると。たしか2年目あたりは650億ぐらいの返済をせないかんというふうな計画出てくると思うんですが,今回の100億の範囲で一たん値引きをすると,3年間値引きをすると。すると,その3年後から──ちょうどその値引きが終わるごろから,いわゆる借金返済が始まるわけですけど,起債の返還が。その起債の返還計画というのを,これだけ返還が求められているというのは僕らよくわかってる,10年ごとですから。今までの10年を逆に計算すればいいわけですから,それは我々わかるんですけれども,その分をどういうふうに返済していくのかというのが,この請願第178号の趣旨だと思うんです,それが見えてこないと。だから3年間100億の減で対応すると,それで土地を売りますと,あるいは定期借地でやりますと。しかし,その2009年からどうやって返済していくんだという計画をやっぱりちゃんと出してもらわないといけないのではないかというふうに思うんですが,その辺はどういうふうに考えておられるのか,ちょっとお聞かせをいただきたい。 48 ◯山本みなと総局長 25ヘクタールが,要するに対象エリアということでございますので,それを個々に言いますと,竣工している地区でございますので,例えば総合物流施設用地であれば5.4ヘクタール,小型航空機機能用地であれば11.8ヘクタールぐらいが竣工しているのかなと思っております。  それと,処分緑地につきましては,今のところ竣工しているのは1.5ヘクタールぐらいということでございますので,そういった形で,その対象を絞って──エリアを絞った中でのインセンティブ制度という形でご理解をいただきたいと思います。  それと,返済に当たってどうするのかということでございますけれども,過去何回も申してますように,新都市会計の中で資金を手当てして,将来的には空港の土地売却で返していくということでございますけれども。ご承知のとおり,エンタープライズプロモーションビューローで,3年間50ヘクタールという形の売却で,約7割現在進んでおりますので,それも3年間50ヘクタールという目標を必ず19年度には達成したいと思っておりますし,また定期借地制度で進出している企業なんかも用地取得を働きかけた結果,数社,定期借地から分譲に切りかえた企業もあるという形で,用地取得といった面に関しまして,新都市会計全体の中で明るさが見えてきていると。もう一方は,住宅団地でございますけれども,これも大体年間100億程度の土地処分収入が確保されるというような形で動いてきておりますので,これも引き続き頑張っていきたいと思っています。  支出面に関しましては,造成費用について主要な山は越えておるというふうに考えておりますので,今後いろいろと財務の経営改善等を図っていきながら,我々としては経費圧縮に努めて,資金を確保したいと思っています。  ちなみに,毎年度予算編成の中で資金の見通しという形でご説明しておりますけれども,17年度末までで現金預金が約543億,基金現金が817億という形で合計1,360億円のそういった現金預金,基金現金を確保しているところでございます。また,19年度末──これ予算でございますけれども,現金預金が575億,基金現金が920億円という形で約1,494億円のそういったものになると見込んでおりますので,ちょっとふえてきつつあるので,我々としては何とかそれをもとに起債の返還という形で頑張ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 49 ◯水間みなと総局技術部長 埋立免許の期間伸長の手続の件でございますけれども,現在未竣工のところは,約30ヘクタール残っております。これ水面のところがそうでございますけれども,水面が今のところ面積的には25ヘクタールございますけれども,未竣工が30ヘクタールございます。期間伸長につきましては,竣工期限までに──竣工期限までというのは,この秋ごろでございますけれども,9月でございますけれども──までに期間伸長の手続をとっていくということでございます。  その手続の方法でございますけれども,免許権者である港湾管理者の方に期間伸長の申請をするということです。  それから,アセスの関係がございますので,その条例等に基づく協議を環境局の方に届け出をさせていただくということでございます。これポートアイランド2期等におきましても,期間伸長というような事例はよくあるわけでございますけれども,同様の手続を踏んでいくというところでございます。  以上です。 50 ◯委員(あわはら富夫) その期間延長というのは,どれぐらい期間延長するのかというのは,後で答えていただくというのと。それと,その前からずっとこれ一貫して──議論すると,この起債の償還の問題です。新都市整備事業会計全体で返していくというふうになってしまうわけですね。それで,この請願者なんかも一番心配しているのは,そういう──今1,494億円ぐらいの現金預金と基金の分の現金があると。それで,要するにこれだけ持ってるんだから,何とかこれは回転させていけますよというふうに言われるのはわかるんですけれども,問題は空港の整備に要した起債──あれ1,900億円ぐらいあったと思うんですけれども──それがちゃんと土地を処分することによって,売却なり処分をすることによって返済されていくというのが,トータルでやっぱりその事業はどうだったのかと。住民投票にまで,みんなでやろうといった経緯があるような事業ですから,それが正しく最後までうまくいけたのかどうかというのは,やっぱり市民的視点で評価をしたいと,ちゃんと評価させてもらわんといかんというのが,この請願第178号を出した中田先生の趣旨だと思うんです。  今言われたようなやり方で言うと,今の財政計画でいくと,どういう処理になるのかというと,多分,2年目ですから,2010年は650億ぐらい一遍に返済しないといけないんですけれども,例えばそれを返済をすると。空港の土地が売れてるといったら,これはそのまま売れたという形になりますけれども,売れてないとどうなるかというと,先ほど言うた平成10年からの空港財政計画をずっと延長していって,今度その借金を返していくというところも例えば延長していくと考えたら,今留保資金という言い方してるじゃないですか,建設財源としての留保資金。その留保資金でもってその658億を返しましたと。留保資金というふうに担保してもらわないと,新都市整備事業会計全体で処分するとなると,空港の土地が売れて処分されたのか,新都市整備事業会計の中で処分されたのか,これわからないわけですよ。新都市整備事業会計は,確かに1,300億円ぐらいのお金を持っているのは,私はよく知ってます。それで使われてしまったと,ところがここの土地は売れてなかったと。10年後ぐらいになってみたら,結局その1,300何十億がなくなって終わっておったと。ということになると,これ本当はこの1,380億なり,1,400億というのは,もっとほかのお金に使えたかもしれないわけですよ。そういう問題が当然出てくるわけですから,やっぱりその650億を返済,例えば借りかえする場合もあるだろうし,返済する場合もある。返済したときには,新都市整備事業会計から留保資金で,その分を出しましたというふうな表示をしてもらわないと,実はやっぱりわからないということに,また結局なるわけです。
     それで,先ほどから,この財政計画にこだわっているのは,そういうことで実はこだわっているわけで,そういうふうにちゃんと担保していただけるかどうか。本来は,そうして見させていただかないと,市民として見えないというふうになると思うんですけれども,その辺はどうでしょうか。 51 ◯山本みなと総局長 ご趣旨の点は,私どもとしても理解してますので。ただ,例の公表財政計画の中で工事費・利息・起債・土地処分という項目で,予算値・決算値をずっと打ってますけども,土地処分はもうこれで一目瞭然にわかると思いますので,それにプラスして留保資金というので,下書きで括弧で書いておりますので,先生ご指摘の点を踏まえて,我々も申し上げたとおり,一時新都市会計で立てかえたとしても,最終的には土地処分で返すということですので,この処分の中でちょっとわかりやすいような工夫はさせていただきたいと思います。  以上です。 52 ◯委員長藤原武光) 期間の問題。 53 ◯水間みなと総局技術部長 今の埋め立ての方でございますけども,全体で6,600万立米の土量に対して,6,160万立米がこの2月末の出来高でございます。残っておりますのが,神戸港内のしゅんせつ土砂と建設残土等でございまして,全体的には440万立米ぐらいというものでございます。  しゅんせつ土砂等につきましては,予算等の関係もございまして,いつというのは,ちょっとまだあれなんですけども,期間伸長が必要になってくるかなというふうに考えております。 54 ◯委員(あわはら富夫) 質問,これで終わりますけど,この請願者の趣旨というのは,僕はやっぱりちゃんと市民に見えるようにしてほしいというところが一番原点ですので,そういうふうにちゃんと担保していってもらうということが必要ではないかなということだけ言っておきたいと思います。  以上。 55 ◯委員(亀井洋示) それでは,最初にちょっと海上アクセスの問題についてお伺いしたいんですけども。そこの,今赤田委員の質問で言われた部分について,関空に着いたお客さんが神戸空港を経由して全国に散るというような部分については,調査していないと,乗客の割合についてしていないということですけども,私は,これはやっぱり怠慢やというふうに基本的には思います。それで,同時に,大体何%ぐらい国内空港の乗り継ぎをしているのか,大体で結構ですから,お答え願いたいと思います。1点目はね。  それから,もう1つは,海上アクセスの関空への船に援助をすることについて,これ確かに本会議で市長なり助役さんは,公共交通やと,こう言われたんですけれども。そしたら,結局,神戸空港から関空へ行く船が,お客さんたくさんおるのは公共交通やというのは,それなりの意味はあるとは思いますけど。そしたら,そこへお金を出すということは,多数が神戸空港・関空へ行くのに,関空を利用するためだけに行くということに,神戸市がお金を支援することについてどうなんかと。それをもし支援するとすれば,三宮からバスで行っている──関空へ行ってる人が圧倒的やと思うんですけども──そこへも利便を図るというためには,援助せなあかんの違うかと。その船の運航に対する援助する根拠について一度お教え願いたいというふうに思います。この2点です。  それから,土地の問題ですけども,一度──先ほどあわはら委員も言われましたけども──発足来1年たちましたから財政問題,いろいろ問題になってきた神戸空港の問題点について一定の総括を,中間総括でもいいと思うんです。市民が今一番思っているのは,どうなんやろうかという心配をする心が多いですから,当局としては,説明責任が私はあると思うんです。だから,それについて一定の時期で,中間的な総括をすべきではないかと。これは,やる気があるかどうか,この点についてお伺いをしたいと思います。  それから,土地の売却の問題について,これも一定の総括が私は必要やと思うんですけども。具体的にちょっとお聞きしたいんですけども,あそこの空港島の造成事業で,1平米当たりのまあ言うたら単価──何ぼぐらい造成費,大体わかりますわね,3,000億円ぐらいで270何ヘクタールですから,それ割ったら平米当たり出てくると思うんですけども──それがどのぐらいかかってるんだということを一度お伺いしたいと思うんです。  それと,そうしますと,この1平米当たり27万円というこの値段が,高過ぎると私は思います。それ,なぜ高過ぎるかと言うと,空港の滑走路の部分は,10分の1以下の1平米当たり2万6,000円なんです。これは恐らく原価を大幅に割ってると思います。これは,従来の空特の議論の中でも,そんな値段,どないして決まったんやいうて私が聞いたら,政治的配慮や,政策的価格やいうて,前の局長やったと思いますけど,お答えになってたんですけど。このツケが今ここへ,27万あたりに本当に来ていないんかどうか。最初からごっついもうけるつもりでやったんか,27万──そういうことになろうかと思うんです。この辺のご見解をお伺いをいたしたいと思います。  まず,それだけ。 56 ◯山本みなと総局長 まず,海上アクセス会社に対する補助金でございますけれども,神戸─関空ベイ・シャトルというのは,関西国際空港と神戸空港を最短で結ぶ非常に利便性の高い公共交通機関であるということでございます。神戸の国際化をさらに推進するためのゲートウエーとしての機能,あるいは両空港連携のシンボルとしての機能を果たしていることから,必要不可欠な都市装置であると考えております。  また,医療産業都市構想の推進やポートアイランド2期等への企業誘致,観光客誘致など神戸経済の活性化を図る上でも必要不可欠な公共性の高い交通機関だと思っております。この公共性にかんがみ支援を行うものとしております。  関西三空港懇談会においても,3空港の相互補完性の向上の観点から,必要という認識で一致しておりますし,関西国際空港利用促進本部の中でも,神戸からの海上アクセスの復活が挙げられているところでございます。  また,前国土交通大臣の意向を受けて設立された関空─神戸海上アクセス利用促進協議会においても,利便性向上といった形で取り組んでおるということでございますので,ご理解を賜りたいと思います。  それと,総括でございますけれども,私ども総括をしておりまして,空港島の利用状況,そういったものを2月16日以降,まとめて1年間の運用状況についてという形でマスコミにも発表しておりますし,先生方にもご配付なり,ご説明しているところでございます。また,市長が総括として,記者会見で空港1年に当たっての総括を述べられているところでございます。  それと,27万円につきましては,これは公表財政計画なりでそういったことを明示しておりますので,私どもとしては27万円という数字で,要するに土地を処分していきたいと考えております。先ほども申しましたように,この27万円をもとに,インセンティブ策を取り入れたということでございますので,ただし処分緑地は値引きはしないという形で思っておりますので,これをもとに頑張っていきたいと思っておりますので,引き続き応援をよろしくお願いいたします。  以上です。 57 ◯岡口みなと総局経営部長 神戸空港と関西空港との乗り継ぎの,何か調べたものはないのかという点についてでございますが,その乗り継ぎ客の数字はつかんでおりませんが,会社の方で2日間ではありますが,サンプリング調査をしたことはございます。それによりますと,約7%の方がこの乗り継ぎといいますか,関西空港と神戸空港の間のいわゆる乗り継ぎといいますか,渡しに使われたということでございますが,この中には,航空機の乗り継ぎ客とまた大阪・和歌山方面の方の神戸空港の利用客も乗られておりますので,その分析はできてはおりません。  今後は,局長が申し上げましたように,利用促進のPRも兼ねまして,利用促進協議会の中でさらにサンプル調査など,その方については相談して取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 58 ◯委員(亀井洋示) アクセスの問題ですけど,今のご答弁によりましたら,7%しかまあ言うたら航空同士の乗り継ぎをしてないと,飛行機同士の。そしたら,93%は,要するに神戸市から関空へ行くための手段として利用していると,こういうことやと思うんですけど。そうしますと,これはバスとの比較を見ましても,リムジンバスで行ってるやつと比較したら,そのリムジンバスも民営で頑張って努力しておるんですけども,そういうことに対して公費を入れるという根拠が私には理解できないと,この点について根拠を述べてほしい。  それから,結局は,これはそこの関空と神戸空港とのアクセスをつくるのは,政府の定めた三空港懇談会あるいは促進協によって,政府の,まあ言うたら決定やというのを,局長さんは言われたと思うんですけども。そうすると,例えば今兵庫県が,この神戸空港と関空をつなぐ海底トンネルを計画的にしております。これも恐らく,もしやるとしたら,神戸市は協力を迫られると。これ聞くところによったら,7,000億円ぐらい工費がかかるそうなんです。それ,兵庫県はまだ取り消しておりません。だから,私の思うのは,このいわばどっかがようけもうかるような海底トンネルを,空港と関空へつくると。この航路を置いとかなあかんと,乗客のルートをです。そういう意味で,これは絶対に関空と神戸空港の間の航路を外せないという思惑があると推定する以外に──ちょっとおかしな話ですけどね。そのために残しとん違うかと,こんなもん,すぐ廃止したって,いわば7%でしょう。今までも廃止したんですよ。そのとき,まだ神戸空港なかったか知りませんけども,そらこんだけの赤字で,どんどん赤字ばっかりが積み上がっていくというのを廃止する気は,どんな場合になったら廃止するのか。もう率直にお伺いしたいと思うんです。  それから,土地の値段の問題ですけども,もう総合的に,まあ言うたら政府は,神戸空港にお金がようけ要るということの中から2万6,000円と,10分の1以下の単価で恐らく決めたと思うんですけど。ほんなら,結局そのツケは,神戸空港の土地を売って工事費を返すというのが根本的な原則やったわけです。そういうことは,これは実はもうそのほかの要因もあるかもしれませんが,全然できなくなったと。そしたら,結局,元から持っている埋立事業局の財産をここへ充てると,今のご答弁をまとめていったら,そういうことなんですけど。そういうことは,果たして市民が,今まで築き上げた部分について転用するということについて,市民が理解しておるのかどうかということについて,局長の考え方をお伺いしたいと思います。 59 ◯山本みなと総局長 まず,ベイ・シャトルでございますけれども,私どもは陸路にまさる定時性・高速性・快適性・大量輸送と,そういった公共交通機関だと考えております。両空港連携のシンボルであるという形でも思っております。  それと,先ほど言いましたように,関西三空港懇談会の代表は,関経連の秋山会長ですので,政府がどうのこうのということは私はないと思います。それと,関西国際空港利用促進本部も,経済界とか,いろんな自治体も入っておりますので,政府の押しつけということはございません。しかも,そんなことではないと,地元の意向という形で考えております。  それと,非常に長大な推定のことをおっしゃいまして,ちょっと私は理解できないんでございますけれども,兵庫県が海底トンネルという形で,ちょっと金額はわかりませんけれども,そういった構想をお持ちだというのは理解しております。兵庫県から別にそれに対して,私どもでどうだという話はございませんけれども,私は,海底トンネル構想をお持ちだということは理解しておりますので,もし兵庫県の方から,この海底トンネルについて協力依頼があれば,できる範囲の協力はしていきたいというふうに考えておりますが,私どもはわからないということでございます。お金の面は非常に難しいかもわかりませんけれども,神戸市も一緒になって考えるということはあるかもわかりません。それはわかりません。あくまでも今のところ,何のお話もございません。ただ,構想はお持ちだということは理解しております。  それと,埋立事業局ですか,そういう局がかつてあったんでございますけれども,私が申し上げているのは,基本的に空港島用地については,土地を売却して,処分すると,起債を返すというスキームは変わってないということでございますので,その間新都市会計の中で一時利用はあったとしても,最終的には土地を処分して返していくという方針に変わりはないということでございますから,ご理解賜りたいと思います。  それと,アクセスをどのような場合に廃止するのかということでございますけれども,その廃止は考えておりません。今は,とにかく利用促進で,我々としては48万人の目標を持っておりますので,それに向かって取り組んでいくべき時期だと思っております。  それと,空港島の土地でございますけれども,これはもうポーアイ1期・2期,六甲アイランドもそうでございますけれども,港湾関連用地と中の業務用地,そういったものは値段が違うということでございますので,空港も空港施設と関連用地とは値段が違うと,これはもう当たり前のことでございますので,ご理解賜りたいと思います。 60 ◯委員(亀井洋示) 終わりますけれども,医療産業都市構想では,計画を実行してからの経済効果については,これは我々が聞いたら,非常に不十分な効果やと思いますけれども。努力して,神戸市にとってその効果はどうかということについては,産業連関表を通して,研究され,発表しとるんです,アンケート出したりして。神戸空港についても,それほど──先ほどからずっと同じことで,市街地に近くてというお話を何遍もされておりますけれども,その経済効果についての測定をする気はあるのかどうか,この点だけ。 61 ◯山本みなと総局長 神戸空港につきましては,開港から1年が経過した段階でございまして,この1年間の利用状況を踏まえて,さらなる需要喚起に取り組んでいるところでございます。また,企業誘致にも取り組んでおると。ただ,工事中の区域も多く,空港島自体が十分成熟してないというときに,経済効果を把握するというタイミングはいかがなものかと私は思っております。  ただ,現実的にホテルの稼働率とか,観光施設の入所状況とか,そういったものを見ると,開港によりまして経済効果が上がりつつあるのではないかということで,私は思っております。  空港島の施設の稼働状況あるいはその成熟状況を見ながら,空港の経済効果をどのように捕捉できるのかについては,今後学識経験者等あるいは調査機関の意見を聞きながら,時間をいただいて,他の空港でそういったこともやっとるのかといったことも調べてみたいと思いますが,研究できるのかどうかも探ってまいりたいと思っております。  以上です。 62 ◯委員長藤原武光) ほかにございますか。 63 ◯理事(恩田 怜) 請願・陳情には直接触れられてないんですが,やはり財政計画なり安全問題は,非常に大きい影響があるのでお聞きしたいと思うんですが。スカイマーク社がこの3月期において,決算において56億ぐらいの赤字になるだろうという報道を聞いたんですけど,神戸空港の──スカイマーク空港と言ってもいいほど,主要な部分を占めてるわけですが,スカイマーク社についてのそういう経営状態をどのようにつかんでおられるのか,その辺のことをお聞きしたいことと。それからもし撤退したときに,どうするおつもりなのか。  さらには,高知であのような事故があったわけですけど,その影響でどれぐらい──安全問題・整備について心配があるわけですけど,そういったことをどのようにしてチェックされているのか,またチェックする方法があるのか,その2点についてお聞きしたいと思います。 64 ◯山野みなと総局参与 安全問題ということでございますけれども,これは常に法律で決められたやり方がございまして,例えば始業点検とか,あるいは運航間点検とかいうのを決められてございます。そういった形で,法律にのっとって,これスカイマークに限らず,すべてのエアラインがやっておられることでございます。その経営の状況と安全のチェックというのが,何かリンクするようなお話でございましたけれども,整備士についても,その飛行機の機数に応じた整備士をスカイマークでは配備されておるというぐあいに聞いてございますので,安全問題については問題ないと考えてございます。 65 ◯後藤みなと総局参事 スカイマーク社の経営状況につきまして,つまびらかなところは私どもも伺っておりませんけれども,最近に時点修正をなさった経営見通しにつきましては,例えば機材を更新をしていくに当たって,その処理を前倒しをして進めてこられたというような要素もあったと聞いております。また,スカイマークにつきましては,運賃の改定等の動きも一たんございましたが,現在また1万円の割安の設定でございまして,搭乗率も徐々に徐々に伸びていってるというところでございます。  また,同社は神戸空港の撤退というような委員からのお話ございましたが,そういうことは考えてないと聞いておりますし,むしろ沖縄便の季節定期便にございますように,むしろ増便を検討していただいておるということで聞いております。  以上です。 66 ◯山本みなと総局長 高知空港の先生のご質問は,何らかの対応をしたのかということですけれども,基本的に今回の件を受けまして,空港管理事務所を中心として緊急着陸時に定められる措置手順について確認を行っています。それとまた今回の事故を事例としまして,関係機関で事例研究といったことも行っていきたいというふうに思っております。  以上です。 67 ◯理事(恩田 怜) スカイマーク社の問題について,経営危機とかそういう場合,神戸市から支援するという考えはあるのかないのか。 68 ◯山本みなと総局長 いや,支援は,要請もございませんし,考えてもおりません。 69 ◯理事(恩田 怜) ないんですか,ないと考えていいんですか。 70 ◯山本みなと総局長 はい,ないです。 71 ◯委員長藤原武光) ほかにございますか。  (なし) 72 ◯委員長藤原武光) ないようですので,次にこの際,請願・陳情以外についての神戸空港に関するご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 73 ◯委員長藤原武光) 他に発言がなければ,空港に関する審査はこの程度にとどめたいと存じます。  当局,どうもご苦労さまでした。  委員の皆様におかれましては,この後,しばらくお残り願います。 74 ◯委員長藤原武光) それでは,これより意見決定を行います。  まず,請願2件について,一括して各会派のご意見をお聞かせいただきたいと存じます。  自由民主党さん。 75 ◯委員(岡島亮介) 請願178号につきましては,それぞれ未解決と言われる諸問題については,今までも委員会の審査の中で十分説明がなされてきたと,そう考えておりますし,またその都度正確に市民にも開示をしておると考えております。また,これからの乗客増対策等の方針も明らかにしていることから,それらは了として,本請願については不採択にしたいと思います。  請願179号ですが,空港については,議会でも承認をし,今後の課題等についても方向性も示されておりまして,当局の方向性を了とすることから,住民投票を行う必要がないと,このように考えておりまして,不採択です。 76 ◯委員長藤原武光) 続きまして,民主党さん。 77 ◯委員(川原田弘子) 民主党は,178号は不採択です。理由は,陳情の方が言われている懸案課題について現状報告と説得のある解決見通しということを示すようにということなんですけども,当局の説明とかにもありますように,潜在需要が十分あるということとか,ホテルも特にその就航都市とかでは,32%もふえているというような要素もありますし,ホームページ等で情報は開示していると考えますので,不採択です。  179号につきましては,市民,周りの人の話とかを聞いても,空港,すごく便利でいいという意見しか聞きませんので,住民投票を今からする必要はないんじゃないかなというふうに思います。当局からも説明がありましたとおり,不採択です。 78 ◯委員長藤原武光) 続きまして,公明党さん。 79 ◯理事(米田和哲) 私どもも178,179号ともに不採択。  178号に関しては,当局もその都度,精いっぱい説明しておりますし,きょうも当局は説明をずっとしました。  179号は,住民投票条例が我々もその渦中でやりましたけど,その際に,いわゆる住民投票,この神戸空港に関する住民投票のあの運動とかあり方,もう私どもも慎重に検討もしましたし,会派でも勉強しました。その意味で,事この神戸空港に関しては,住民投票の必要はないという結論を既に得ておりますので,今回についても不採択であります。 80 ◯委員長藤原武光) 続きまして,日本共産党さん。 81 ◯理事(赤田勝紀) 請願178号及び請願第179号いずれも採択です。  178号の請願者が言うように,無理に無理を重ねて開港にこぎつけたこと,とても決着済みとは言えないという指摘はそのとおりやと思います。  そして,179号に関して,亀井議員からの質問で明らかになったことですが,神戸空港の関連という,この海上アクセスについては,2億3,700万円の補助金を予算でつけるという根拠は崩れたんではないかと。そしてまた,きょう聞いてて初耳で驚いたんですけども,海底トンネルの構想について,県からの要望があれば,できるだけ協力していきたいということにも,大変驚いたところでありますが,いずれにいたしましても,この市民の怒りというのは,本当に強いんです。住民投票行うのは,私は当然だと思っています。 82 ◯委員長藤原武光) 続きまして,住民投票☆市民力さん。 83 ◯理事(恩田 怜) 178号,179号採択を主張します。  理由は,当局に聞くと,需要・潜在利用はあるとか,努力します努力しますということだけであって,具体的な中身が何にもない。土地を売ることも,全く具体的な計画や内容が示されてないということから,採択を主張します。  住民投票は,これは当然そういうことを住民の意思を確かめておくべきだと,そういうふうに考えます。  以上です。 84 ◯委員長藤原武光) 続きまして,新社会党さん。 85 ◯委員(あわはら富夫) 新社会党は,請願第178号,請願第179号とも採択です。  要するに,5割引きだとかいうような方針が出るということは,本来やっぱり空港がうまく,空港全体の計画がやっぱりうまくいってないということだろうと思うんですけれども。当局のきょうの説明は,すべてが想定内というふうな報告ですから,これはだれが考えても,自分たちが今やろうとしていることと,きょう現状報告されたこととの間に,既に乖離があるというように思いますし。それから1,400億ぐらいの新都市整備事業会計の中での剰余というか,そういう余裕があるのは私もよく知ってるんですけれども,それはある意味で,本当は神戸市の市民全体に貢献できるお金だと思うんですけれども,このままいけば,そういうお金が留保資金として,土地処分のところに投入されるという可能性が非常に高いなという印象も受けました。それは,ちゃんと市民には知らせていくということを言われましたけれども,そういう意味で考えると,やっぱり計画はうまくいってないというふうな立場で,やっぱりちゃんと情報を開示をすべきだということが1つ。  それと,そういう状況を全部やっぱりつまびらかにして,住民に対して意見を聞くということが必要ではないかと,そういう観点で,両請願については採択です。 86 ◯委員長藤原武光) 続きまして,新政会さん。 87 ◯委員(北山順一) 私どもは,178号,179号ともに不採択でございます。  178号でいろいろ空港開港1年に際して空港のあり方,需要予測経済波及効果その他いろいろたくさんの問題を指摘していただいております。こういう指摘をしていただくことは,それなりの意義があると思います。だけど,そういうことの指摘を受けながら,やっぱり空港は私たちがつくりたいと,神戸のためになくてはならない施設だと,こういうことを強く言ってまいりました。そういう意味で,私は皆さんからのいろんな疑問に対して,1つ1つ答えるべきではありますけれども,今回の請願178号で言っておりますことについては,不採択でございます。  それから,179号についても,いろいろ問題点を指摘をしていただいておりますけれども,今当局の説明で,私は理解ができたんだろうと,こう思っておりますし,私どもは当局の言っておることを理解しております。そういう意味で,不採択でございます。 88 ◯委員長藤原武光) 各会派のご意見は,以上のとおりであります。  以上のように,各会派のご意見は,採択と不採択の2つに分かれておりますので,これよりお諮りいたします。  請願第178号及び請願第179号の2件の請願を採択することに賛成の方は,挙手願います。  (賛成者挙手) 89 ◯委員長藤原武光) ありがとうございました。  挙手少数であります。よって,本請願は,いずれも不採択とすべきものと決定いたしました。 90 ◯委員長藤原武光) 次に,陳情2件について,一括して各会派のご意見をお聞かせいただきたいと存じます。  自由民主党さん。 91 ◯委員(岡島亮介) 陳情539号,趣旨説明されたんと全然違うことなんですが,この陳情文書表からすると,それぞれ空港島においては,排出ガスの抑制について十分考えられ,考慮され燃料等の節減についても努めていることから,不採択。  陳情第549号空港島への企業の立地を促進するためのインセンティブ策は,妥当と考えておりまして,雇用の確保や税の涵養等,その効果は大きいと考えております。一刻も早くこれらを利用して,企業立地をしていただきたいという立場から,不採択です。 92 ◯委員長藤原武光) 続きまして,民主党さん。 93 ◯委員(川原田弘子) 民主党,539号は,先ほど当局から,例えばコージェネシステムを使っているとかというような説明がありましたので,もうこれは不採択とします。
     それから,549号ですけれども,こちらにつきましても当局の方から財政計画の範囲内でやっているということと,それと市会決議に反していないということの説明がありましたので,不採択です。 94 ◯委員長藤原武光) 続きまして,公明党さん。 95 ◯理事(米田和哲) 539号,549号ともに不採択であります。  エネルギーの問題に関しては,新宿の地下のような,あんな広大な地域冷暖房システムもあれば,省エネについてのESCOも含めたいわゆる地域限定型のやつもあります。そういう意味では,空港に関しては,当局も当初から真剣にやっておりましたし,そういう意味での説明もございましたから,不採択。  それから,土地の売却云々の話,私ども空港は小さく産んで大きく育てようということで,前に進めることをもって私どもは推進していきたいと思っておりますから,この内容に関しては不採択。 96 ◯委員長藤原武光) 続きまして,日本共産党さん。 97 ◯理事(赤田勝紀) 陳情539号,549号ともに採択です。  539号は,市民の声を聞くことなしに埋め立てられた土地──空港島,そこでの環境汚染,大気汚染の問題,こういう心配の声というものを代表していると思います。  そして549号の土地問題についてなんですけども,土地売却が進まずに,借金が多く膨らむ中でのこの神戸市が示したインセンティブ策というのは,市民感覚には合いませんし,これは市民の到底納得できるものではないと思います。この陳情者の考えに賛同し,採択とします。 98 ◯委員長藤原武光) 続きまして,住民投票☆市民力さん。 99 ◯理事(恩田 怜) 539,549の陳情は,採択を主張します。  理由は,この市民の皆さん方のおっしゃっていることに賛同するということです。 100 ◯委員長藤原武光) 続きまして,新社会党さん。 101 ◯委員(あわはら富夫) 新社会党は,陳情第539号,陳情第549号,いずれも採択です。  539号は,説明を求めているわけですから,これは別に説明したらいいわけであって,これを不採択する理由には当たらんという立場で採択です。  それから,549号については,私はきょう一貫してそういうふうに思っているんですが,100億円が逆に呼び水になって,売却が進むというふうなことを言ってますけど,逆に100億円が呼び水になって,せっかく30年,40年,開発事業,新都市整備事業としてやってきた神戸市のため込んだ利益というか,それを逆に吐き出す結果になる可能性があるんではないかなということを非常に危惧するという立場で,この549号については,採択です。 102 ◯委員長藤原武光) 続きまして,新政会さん。 103 ◯委員(北山順一) 私どもは,第539号についても,549号についても,私どもは不採択でございます。  ただ,市民の皆さんがこういう陳情を出してこなければならないような心配をかけないように,我々も一緒になって頑張っていきたいと,こう思っております。 104 ◯委員長藤原武光) 各会派のご意見は以上のとおりであります。  以上のように各会派のご意見は,採択と不採択の2つに分かれておりますので,これよりお諮りいたします。  陳情第539号及び陳情第549号の2件の陳情を採択することに賛成の方は挙手願います。  (賛成者挙手) 105 ◯委員長藤原武光) ありがとうございます。  挙手少数であります。よって,本件は,いずれも不採択とすることに決定いたしました。  以上で意見決定は終了いたしました。 106 ◯委員長藤原武光) 次に,委員長報告の文案についてでありますが,私の方で素案を作成し,理事会でご協議いただきました結果,今配ります。 107 ◯委員長藤原武光) ただいまお手元に配付いたしましたとおり,委員長報告案をまとめましたので,ごらんいただきたいと存じます。  それでは,文案を事務局に朗読させます。  (書記朗読) 108 ◯委員長藤原武光) 以上でございますが,特に皆さん,ご意見ございませんか。  (「なし」の声あり) 109 ◯委員長藤原武光) それでは,ただいまのとおり決定いたします。 110 ◯委員長藤原武光) 本日,ご協議いただく事項は,以上であります。  本日は,これをもって委員会を閉会いたします。  ご苦労さまでした。   (午後0時16分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...